ハルカナソラ（ネタバレ感想）

ヨスガノソラに続いて、ファンディスクであるハルカナソラもプレイ。
これは15K出す価値あったわ…。

ヨスガノソラのエンディングは、主人公と双子の妹の穹が和解したあと
時間が飛ぶのですが、その間の補完になってます。

苦労も喜びも二人で分かち合う、と決めた二人。
でも相変わらず主人公の悠は一人で何でもこなそうとする上に
悩みを抱えがちで（ヨスガよりはマシになってるけど）
死んだ両親の店を閉めてしまったことを引きずってる。

穹の序盤の糞わがままっぷりはどこへやら、悠を助ける為に
家事分担したり、根気よく悠に「もっと思ってる事言って？」と
解きほぐしたり健気に尽くしてくれたりと穹が可愛すぎる。

そしてラスト、両親の仕事仲間だったフィンランド人から
旅行のお誘いを受けるも、店を閉めた後ろめたさから
行こうとしない悠に、
「誰も文句を言ってないでしょ？正しいか正しくないかは別として
私は悠についてきて良かったって思ってるよ」
もっと素直になろうよ、お父さんたちの見ていたものを見たいと思ったなら
行こうよ、と背中を押された悠は急いで支度して出発（チケット期限ギリで）。

旅行先でもいっぱいいっぱいな悠だったけど、「私の隣でゆっくりしてよ。大丈夫だよ」
と指摘されたあたりから、日々の生活に追われて自分のしたいことを置き去りにしていたな
もっと視野を広くしないとな、と気づく流れは素晴しかったよ。

自分の両親がどんな事思ってインテリア商をしていたかを気づいて、
未来の目標の一つとして持ちはじめて、ようやく悠が穹と未来へ動いていける
ようになって良かった。

CGが足りないシーンがあったり、描写を端折ってるところがちょくちょくあるんだけど
それでも全体通して秀逸なシナリオ。
もう1周ヨスガ穹ルートから読みたくなる。

最初は、未来の見えない世界でインモラルな関係を結んでおかしくなって、そして
修復されていく、ていう自分の好みな話しなだけだったんだけど、
ハルカでさらに主人公が穹と一緒に成長して救済されて、
穹と未来へ向かえるようになるっていう流れが感動したー。