鷲見ヶ原うぐいすの論証

表紙からたちこめる匂いに誘われ買ってみたこの本。
頭良い雰囲気を出しておいて、ゲーデルの不完全定理やら
悪魔の存在証明がテーマ。
なので、話しの大半は可能性潰し。ものすっごい
懇切丁寧に推理してくれるので、学校の
勉強がダメな人にお勧め。
きっと楽しい。

キャラのやりとりがこなれていたり、過去の事件の
存在を表に出していたりと
「あれ？また俺シリーズの途中巻買ったのか？」と
読み終わった後に確認したけど、初巻だった。

どうやら過去のコミュニケーションの一切合切を
想像だけで補わせるという漢っぷり。
ロリ隠れ巨乳のうぐいすさんに愛の告白をされたり
つきっきりで別の女の子に面倒を見てもらったり…
でも最終的にあんまり微笑ましくないオチ。

出てくる能力も直感像記憶とかの、現実世界にある
能力ばっかりで地味。生かせてるところも無かったしな…。
あくまで味付け程度か。

ヒロインのうぐいすは、頭の悪い主人公に対して
罵倒することもなく、物語の展開同様、懇切丁寧に
優しく教えてくれます。
頭が良いのに穏やか。そして隠れ巨乳。

退廃的なところもあるけど、基本的に自分自身に
対してだから不快感は特になく、あっさりと読んでました。

可愛いんだけど、話しのメインに時間がかかりすぎて
勿体無いなーと思う。もうちょっと軽いテーマで
人物描写にページ割いたらどうだろう。
惜しい。